3年ぶりの総選挙が目前です。ブログ記事の今月のテーマについてあれこれ考えてきましたが、今月はやっぱりこのテーマを避けるわけには行きませんね。
私は今年9月で72歳になりましたが、二十歳で選挙権が与えられてから今日まで一度も選挙で棄権をしたことはありません。学校の教師を36年間やってきました。主権者教育という言葉をよく聞くようになりましたが、私が読者の皆さん、特に若い人たちに一番言いたいことは「とにかく棄権せずに選挙に行きましょう!」ということです。もちろん、どの政党に投票するのか?誰に入れるのか?ということも大事です。しかし一番大事なのは、とにかく棄権せずに投票に行くことだと思うのです。私が教員時代に生徒たちに言ってきたのも、そのことだけです。
そして今もう一つだけ付け加えるとすれば、それは(これは生徒たちに言ったことはありませんが)政治を語ることを避けたりタブー視したりすべきではない、ということでしょう。私自身は日本共産党を支持してきたし今も支持していますが、それをやたらに語ったりすることは好みません。しかし、もし生徒に「先生はどの政党を支持しているの?」と訊かれたら「それは秘密だよ」などと、はぐらかさずに、ちゃんと答えてやるべきだと思うのです。そして「君は?」と返して、そこに対話が生まれれば、それこそが主権者教育ではないでしょうか。そこには正解などありません。具体的な政党名を挙げることを禁止するようでは教師は萎縮し、学校での主権者教育など望むべくもありません。
ついでに言っておくと、私は自分は、かなり保守的な人間だと思っています。また世の中に完璧な政党などあるはずがない。どの政党にも良いところと不満なところ、さらに言えば悪いところもある。要は、比較と消去法で選ぶしかないと思うのです。選挙権を行使せず選挙に行かないことは、意識せずとも結果的に与党を信任することになります。もし与党を信任したいなら投票によって信任すべきでしょう。子供たちや、これから生まれてくる子供たちのためにも、政治を遠ざけることなく選挙権を行使して、少しでも良い未来をつくる行動に参加しましょう。 (2024.10.21)
※しばらく「モノローグ」カテゴリーの記事が続きましたが、次回からまた「アート・カフェ」カテゴリーの記事に戻る予定です。
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